盆提灯の選び方や、贈る際のポイントをご紹介します。
初盆やお盆に、なぜ盆提灯を飾るのですか?
盆提灯は、お盆に先祖の精霊が帰ってくる道しるべになるといわれています。故人や先祖の精霊を華やかに迎え、慰める供養の意味でお供えするものです。
特に、初盆を迎えるお宅では精霊が道に迷わないための目印として「白提灯」を玄関に吊るします。
盆提灯は誰が買うものなのでしょうか?
絵柄入りの盆提灯は、親族や知人の方が施主の方にお贈りします。一対でお贈りするのが正式ですが、必ずしも一対でなくても構いません。
一方、初盆用の白木で火袋も白い「白提灯」は、施主の方が自らご用意し、7月(または8月)1日以降に1つのみ飾るものです。
盆提灯にはどんな種類がありますか?
盆提灯には、吊り下げるタイプと置くタイプの2種類があり、どちらのタイプもご用途は同じです。
吊り下げるタイプには、「御所提灯」、「御殿丸提灯」、「住吉提灯」などがあり、「御所提灯」は全国的に使われますが、「御殿丸提灯」、「住吉提灯」は地域によって異なります。
置くタイプには、「大内行灯」、「廻転行灯」などがあります。「大内行灯」は、木製で高級感があります。「廻転行灯」は、多くがプラスチック製で比較的安価ですが、中の電灯が廻転し、美しい絵柄が引き立ちます。
価格に違いがあるのはなぜですか?
価格の違いは、まず火袋の違いがあります。
光沢があり丈夫な「絹張」、伝統的な味わいのある「和紙」、そして2つの良さを生かし、内側を和紙、外側を絹で作った「二重」がもっとも高級なタイプです。
その他、骨格の素材が銘木や塗り仕様であったり、火袋の絵が伝統工芸士による絵付けや手描きであったりすることで価格に反映されます。
盆提灯はいつからいつまで飾るのでしょうか?
7月のお盆の場合は、7月初めから、8月のお盆の場合は、8月初めから飾ります。
片付けるのはお盆が明ける17日以降です。