ブラックフォーマルのマナーとQ&A

装いのマナー

葬儀の装いは、正喪服・準喪服・略喪服の3段階の格式に分かれています。故人との関係や親交の程度が深い人ほど
格式の高い喪服を着用します。

お通夜 葬儀・告別式 初七日 四十九日 一周忌 三回忌以降
喪主・親族・
親近者
準喪服 正喪服 正喪服 正喪服 正喪服 準喪服
会葬者 略喪服 準喪服 準喪服 準喪服 準喪服 略喪服

正喪服

季節を問わず光沢のない素材で、色は黒に限ります。肌を露出させないデザインで、つまった襟元と長袖が原則です。夏は袖丈が6~7分丈でも可とされています。スカート丈は長めのひざ丈からくるぶし丈のものを選びましょう。

  • ◆バッグ
    小型で、光沢のない黒の布製、カーフなどの革製。目立つ飾りのないもの。

  • ◆アクセサリー
    白か黒のパール、オニキスなどのシンプルなもの。二連のネックレスは避けます。

  • ◆帽子
    帽子は宗教によって異なります。キリスト教は黒の小さめのものやベレーなど。

  • ◆手袋
    すべて黒を用います。

  • ◆靴
    カーフやスエード、光沢のない布製のパンプス。ストッキングも黒で。

正喪服

色は黒を原則とします。レース使いや流行のデザインを取り入れることもできますが、派手にならないような気配りと立場・内容に合わせた心遣いが必要です。スカートはひざ丈からふくらはぎ丈のものを選びましょう。

  • ◆バッグ
    小型で布か革製。目立たないシルバーの金具などはついていても構いません。

  • ◆アクセサリー
    正喪服とほとんど同じですが、黒さんごも使われます。

  • ◆帽子
    正喪服に準じます。

  • ◆手袋
    正喪服に準じ、持つ方が望ましい。

  • ◆靴
    黒の飾りのないパンプスや紐付き。ストッキングは黒、あるいは肌色でも可。

正喪服

黒に限らず、グレーや紺など地味な色目のもので、無地感覚であれば織柄でも可。ノースリーブや襟ぐりの大きいものは避けましょう。パンツスーツも可とされています。(お手伝いの場合はブラウスにスカートの組み合わせでもよい)

  • ◆バッグ
    小型、もしくは中型の革製でも構いませんが、光沢のないものを選びます。

  • ◆アクセサリー
    正・準喪服に準じます。襟元の開いた服には地味な色の無地のスカーフを。

  • ◆帽子
    特に必要ありません。

  • ◆手袋
    特に必要ありません。

  • ◆靴
    地味な色で、カジュアルでないパンプス。ストッキングは服に合わせた色も可。

Q&A

  • 通夜は、遺族や親族・知人・友人がとりあえず駆け付けるということから、正喪服まで用意しなくてよいとされています。すべて黒でまとめることが基本ですが、紺・グレー・茶など落ち着いた無地色でも可。ただし、白いブラウスや光るアクセサリー、濃いメイクは避けた方がよいでしょう。

  • 【念珠】
    基本的な喪服の装いとして、念珠を準備しておきたいものです。洋装には小ぶりの片手念珠がバランスよく映りますが、各宗派に応じて揃えてください。
    【バッグ】
    小型の布製または革製の黒いバッグを用います。何かと荷物が多くなりますので、黒の手提げ袋をプラスして持っていると便利です。
    【アクセサリー】
    日本では必ず一連のネックレスを用います。長かったり珠が大きいものは避けましょう。指輪は基本的にはつけず、既婚の方でも結婚指輪のみにしましょう。

  • 日本百貨店協会の提唱する「スマートラッピング」を推進しています。
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