お歳暮とは、1年の終わりにお世話になった方に向けて、感謝の気持ちを込めて贈り物をする風習のことです。お歳暮を送る相手としては、会社の上司や取引先に加え、遠方の両親や親戚などが挙げられます。
お歳暮はお中元と混同されることもありますが、両者は以下の点で異なっています。
・送る季節
お歳暮は12月から年末までに送るのに対して、お中元は6~8月中旬に送ります。
・選ぶ商品
お歳暮の商品としてよく送られるのは、高級ハムやお肉などが挙げられます。お歳暮では、年末に家族がそろって食べられる商品を選ぶことがポイントです。一方、お中元は夏に送ることから、そうめんやゼリーなど夏場でも食べやすいものを選びましょう。
お歳暮の厳密な相場価格は決まっていないものの、一般的には3,000~5,000円が目安です。親戚や知人など、一般的な付き合いの人に向けては3,000円程度が多い傾向です。一方、お世話になっている上司や、遠方の両親などに対しては5,000円程度の商品を選ぶことが多くなっています。
なお、特に感謝の気持ちを示すために、中には10,000円程度の商品を選ぶ人もいます。しかし、高額な商品は相手が気を遣う場合もあるため、無理に高額にする必要はないと言えるでしょう。
お歳暮は、基本的に一度贈ったら毎年送り続けるものです。最初に高額な商品を贈ると、翌年以降も同程度の金額の商品を選ばなければならず、負担につながる可能性があります。初めてお歳暮を贈る際は、金銭的に負担のない範囲で商品を選ぶことがポイントです。