ご葬儀の後の心得

お身内を亡くされ、一周忌までの「服喪」の間をどのように過ごされるとよいのか、ご案内いたします。

年末年始の過ごし方

かつては一周忌までの間、結婚式や祝宴などの祝い事をなるべく控えたものでしたが、最近では四十九日の忌明け法要の後は、通常の生活に戻られてもよいと思われます。ただし、翌年の年賀は差し控え、遅くとも先方が年賀状を用意される12月初旬までに年賀欠礼のご挨拶状を出すようにします。

年賀欠礼のご挨拶

年賀欠礼のお見本文例です。いずれの形式でも、どなたが亡くなられて喪中なのかを明記したほうが親切でしょう。

生前いただいたお見舞い品の返礼

入院中にお見舞いをいただき、そのまま亡くなった場合には「返さなくてもよい」という考え方もあります。しかし、たびたびお見舞いいただいた方やお世話になった方には、感謝の気持ちを表わしたいものです。

返礼を贈る際の注意
近年ではお香典返しの時に、お見舞いのお礼を行うケースが多いようです。お香典返しにあたり、お礼状のほかにお見舞いに対する感謝の気持ちを手書きで添え、お見舞いのお礼分を上乗せした品物をお贈りするとよいでしょう。
お香典返しとお見舞い返しの2つの品物を送る場合には、どちらにも不祝儀の掛紙をつけ、「重なる」ことを避けて別々に発送します。

形見分け

故人が生前愛用されていたもの、身につけられていたものなどを、親しい方に記念として贈るのが「形見分け」です。お贈りする際は、先方様に受け取られるご意思があるかどうかをうかがってから決めましょう。一般的には、身内以外の目上の方にはお贈りしないのがエチケットとされています。

形見分けの品物
故人との関係や先方様のお考え、お好みに合わせてお選びしましょう。お贈りする品物は、衣類、装身具、家具、身辺の小物などが一般的です。
品物は箱に入れず、「遺品」もしくは「偲び草」、「形見」と表書きした白い半紙や白い奉書紙などでくるみます。箱に入っている物やたとう紙に包まれた和服などは、そのまま表書きをします。水引などはかけません。先方様には「お納めいただけますと嬉しいのですが」という気持ちで直接お届けします。 衣類などはクリーニングに出した後で、小物類や書籍などはほこりや汚れをきれいに取ってからお渡ししましょう。
形見分けの時期
形見分けをお贈りするのは、忌明けのご法要後です。
●仏式…四十九日(または三十五日)の忌明け法要の後
●神式…五十日(または三十日)祭の後
●キリスト教式…特に時期の定めはありませんが、1カ月目を目安にします

お中元とお歳暮

お世話になった方々や、心をかけてくださった方々へは、お礼の気持ちを込めてお贈りして差し支えありません。まだ忌明け前の時期であれば忌明け後に、「暑中見舞い」「寒中見舞い」として贈られるのもひとつの方法です。

お盆とお彼岸

故人となられて初めてのお盆を「新盆」といいます。
ご家族で白い花や提灯、花や野菜などで賑やかに盆飾りをして新霊を迎え、僧侶に読経をしてもらいます。お彼岸にはお寺に行き、読経、焼香、墓参をします。

新盆の迎え方

お盆の時期
忌明けが過ぎて初めて迎える盆を「新盆」あるいは「初盆」といいます。忌明け前にお盆を迎えた場合は、翌年のお盆を「新盆」とします。
お盆は「盂蘭盆会」といって毎年7月15日とされていますが、8月15日や旧暦の7月15日など、地域によって時期は異なります。7月盆は主に東京です。
家でのご供養
一般的なお盆では、盆の入り(13日)の夕方、故人や先祖の精霊が迷わずに帰ってくることができるよう、家の門口で迎え火を焚き、盆提灯をともします。14、15日の間、精霊は家に留まり、盆明けの16日(または15日)に家人で送り火を焚いて、精霊を送り出します。
初めて精霊を迎える新盆は、特に丁寧に供養を営みます。いちばん故人とご縁の深かった方が白張提灯を買って飾り、送り火で燃やします。お盆の間、ご仏壇には霊供養をお供えし、盆棚には決まった供え品のほか、故人のお好きだったものや料理を盛ります。通常の盆棚のほかに、新仏のための祭壇を用意することもあります。
新盆のご法要
新盆のご法要は近親者を招いて営みますが、葬儀の時にお世話になった方々も招き、丁寧にご供養します。
僧侶にお経をあげてもらった後は、皆様でご法要の膳をかこみます。お盆には、ご先祖の霊も家に帰ってきていますので、お墓参りはしないという考え方もあります。

ご不明な点は、下記までお問い合わせください。

返礼ギフト担当

  • (承り時間 9:30~18:20)
  • お問い合わせ事項を入力のうえ、送信してください。
  • 日本百貨店協会の提唱する「スマートラッピング」を推進しています。
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