喜久盛酒造は明治27年に創業した岩手県北上市に残る唯一の酒蔵です。「喜久盛(きくざかり)」という社名は、五代目蔵元藤村社長の祖父である久喜さんが「逆立ちしてでも会社を盛り上げる」という意味を込めて付けました。
2011年3月11日、東日本大震災で蔵は半壊、修復もかなりの困難を極めました。そんな中、隣接する花巻市の白雲酒造が後継者が見つからず廃業されることになりました。「廃業しても蔵を残したい」という白雲酒造の蔵元家族の思いと、「もう一度再建して酒造りを続けたい」という喜久盛酒造の2つの想いが重なり、蔵を借りて再度酒造りをすることを決意しました。
そして「タクシードライバー」は全国の地酒ファンを魅了し、大震災後の酒造りを支え、希望の星となりました。